出産後の体は、妊娠・出産によって大きく変化しています。骨盤は開いた状態から少しずつ元に戻ろうとしますが、その過程では関節や靭帯がまだ不安定です。さらに、腹筋や骨盤底筋などのインナーマッスルも弱くなっているため、腰や骨盤に負担がかかりやすい状態といえます。

冬は「冷え」によって血流が低下しやすい

冬は気温が下がることで体が冷えやすくなります。冷えは血管を収縮させ、血流を悪くします。血流が低下すると筋肉が硬くなり、腰や骨盤まわりの筋肉も緊張しやすくなります。産後はもともと筋肉のサポート力が弱いため、冷えによる影響を強く受け、腰痛や骨盤の違和感が出やすくなります。

抱っこ・授乳姿勢による負担が増える

冬は寒さの影響で体を丸める姿勢が多くなります。抱っこや授乳の際に前かがみの姿勢が続くと、骨盤が後ろに倒れやすくなり、腰への負担が増加します。特に産後の不安定な骨盤では、こうした姿勢のクセが不調の原因になりやすいのです。

運動不足による筋力低下

寒い時期は外出の機会が減り、体を動かす量も少なくなりがちです。産後に必要な体幹や骨盤まわりの筋肉が使われないままだと、骨盤を支える力が低下し、腰痛や骨盤の歪みを感じやすくなります。

自律神経の乱れも影響

寒暖差のある冬は、自律神経が乱れやすい季節です。自律神経の乱れは筋肉の緊張や血流低下を引き起こし、痛みを感じやすくする要因になります。育児による睡眠不足が重なることで、さらに不調が出やすくなります。

冬の産後ケアで気をつけたいポイント

• 腰やお腹まわりを冷やさない

• 抱っこや授乳時は背中を丸めすぎない

• 無理のない範囲で骨盤まわりを動かす

• 早めに体のバランスを整える

まとめ

冬は冷え・姿勢・運動不足が重なり、産後の腰痛や骨盤の不調が出やすい季節です。違和感を我慢せず、早めにケアを行うことで、体は少しずつ安定していきます。産後の体調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。