日常生活の中で、指の痛みを感じる場面は意外と多くあります。家事や仕事での使いすぎ、スマートフォン操作、スポーツなど、指は細かい動きを担っているため、負担が蓄積しやすい部位です。今回は、指が痛くなる主な原因と改善方法についてわかりやすく解説します。
■ 指の痛みの主な原因
1. 使いすぎ(オーバーユース)
指や手首は細かい動きを繰り返すことで筋肉や腱に負担がかかります。
特にパソコン作業、スマホ操作、料理、ペンの使用が多い方は、指の腱に炎症が起きやすく痛みの原因になります。
2. 腱鞘炎
腱と腱鞘が摩擦することで炎症が起こり、痛み、腫れ、引っかかり感が生じます。
「ばね指」も腱鞘炎の一種で、指を曲げ伸ばしする際にカクッと引っかかる症状が特徴です。
3. 関節の炎症・変形
年齢とともに関節の軟骨がすり減り、変形性関節症を引き起こすことがあります。
特に指の第一関節が腫れて痛む「ヘバーデン結節」、第二関節が痛む「ブシャール結節」などが代表的です。
4. ケガ(突き指・打撲など)
スポーツや日常生活での外力により靭帯や筋肉が損傷して痛みが出ることがあります。
5. 血行不良
冷えや循環不良によって指先に痛みやしびれが出るケースもあります。
■ 指の痛みを放置するとどうなる?
軽度の痛みでも、手をよく使う方は悪化しやすい傾向があります。
炎症が進むと動かせないほどの痛みや、関節の変形に進行する場合もあるため、早めの対処が大切です。
■ 指の痛みの改善方法
1. 負担を減らす
パソコン作業の姿勢を見直したり、スマホの連続使用時間を減らすなど、まずは指の休息を確保することが重要です。
2. 冷却・温熱
・炎症が強い場合:冷やす
・慢性的な痛みや血行不良:温める
症状によって使い分けると効果的です。
3. ストレッチ・軽い運動
指をゆっくり曲げ伸ばししたり、手のひらを開いてストレッチすることで柔軟性が高まり、痛みの改善につながります。
4. サポーター・テーピング
負担を減らしながら日常生活を送りたい場合に有効です。
5. 接骨院での施術
手技療法、電気療法、血流改善を目的としたアプローチにより、痛みの原因に合わせた施術が可能です。
また、使い方のクセや負担のかかり方を分析することで、再発予防にもつながります。
指の痛みは小さな違和感から始まることが多く、放置すると長期化しやすい症状です。
気になる痛みが続く場合は、早めにご相談ください。お一人おひとりの状態に合わせて、適切な施術とセルフケアをご提案いたします。